26. 直熱管フィラメントの高周波点火(実験)         公開:2021/04/04、更新:2021/04/17

「無線と実験501回路集」No.451 に 455kc IFT で 12AX7 ヒーターを点火する話があります。
この回路を大電力化するアレンジをして 2A3 や 送信管までも点灯する実験をしてみました。
基本回路はハートレー発振器で、発振用の真空管に 25E5などの水平偏向管、またトランスに
スイッチング電源用のフェライトコアを鉄芯にした物を適用し、図の様な回路を組みました。
発振波形は、比較的 綺麗なサイン波になります。実験レベルでは フィラメント電力の大きな
送信管 UX-800(RCA800 相当)でも点火可能ですが、25E5 には過負荷なので、実使用時は
プッシュプル発振回路が良いと思います。下の写真は UX-800 フィラメントを点火中の状態。

※ その後、50JY6×2本によるプッシュプル回路も仮組みして、発振を確認。下の方に追加。







以下、50JY6×2本のプッシュプル回路図、点灯風景・波形を追加します。負荷はUX-800×2本
相当の白熱電球 (9.5V, 3.9A) を使用。 50JY6 の電流が、UX-800×2本分の負荷にも拘わらず
0.4A peak に減少。 ただ、片方の電流にノイズが載っていたり、スクリーングリッド抵抗の
調整など、最適化が必要です。回路自体は、昔のテープデッキの交流バイアス発振器を大きく
した様なもので 珍しくはないですが、真空管の高周波動作の一例として面白いと思います。 







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