32. 直列(保護)抵抗の追加による 小型白熱電球の長寿命化            公開:2021/05/09



古い電気機器を扱っていると、パイロットランプがある場合、それらは白熱電球の事が多いです。
この電球は、特殊な形状の物が多く(上の写真)、もし切れたら替えのきかない恐れがあります。
最近のLEDタイプのパイロットランプに交換する手もありますが、機器のイメージに合わないと、
外観のバランスが悪くなってしまう為、極力オリジナルのままで長く使える様にしたいものです。
そこで、メンテナンス時には 電球の突入電流を抑える為、直列抵抗を入れて長寿命化を図ります。
白熱電球が切れるのは SW-ON時が多く(突入電流)それを直列抵抗で抑えて対策にする訳です。
実際に昔のテープデッキか何かで パイロットランプ+直列抵抗、というのを 見た事があります。
ただ、現物の電球で測定した事がなかった為、手持ち品整理の傍ら、突入電流を測ってみました。



評価回路は、上図の通り 大変 簡単なものですが、測定はノイズが載って意外と難しいものです。
結果 ・・・ 突入電流波形は下の写真の様になり、直列抵抗がないと定常時の 10倍近く、流れます。
  (今回は直流なのでコレで済んでます、もし交流なら 90度 位相で投入時、もっと流れる・・)
  直列抵抗を挿入する事により 突入電流は半減し、効果が認められます。 なお、定常点灯時の
  電流も少し減り 点灯の状態が暗めになってくる為、実機で確認して調整する事が 必要です。
(白熱電球は「点灯電圧を 10%下げれば 寿命は 2倍」と言われ、長寿命化の点では有利です。)





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