33. 真空管のgmを測定する実験、ゆくゆくは測定器に・・・    公開:2021/05/15、追記:2021/05/22

※ 追 記 : 一番下に、MT管用治具の作製 及び 電力増幅管 6M-P20 新品・中古品 gm 比較等を掲載。
真空管の良否判定は、やはりキチンと gmを測定すべきと考えて、まずは実験から開始します。
ある程度 正確に測定するには、真空管に 適正バイアスを印加、及び カットオフしない様な AC
信号 Eg1をグリッドに与え、プレートに現れる AC電流 Ibを測定すれば、gm=僮b/僞g1 より
計算して求められます。 ここで問題なのは 測定系を如何に構築するか?で、印加する信号源は
何とかなっても、プレート AC電流測定がマズイと gmの値が正しく出ず 困った事になります。
手っ取り早い方法は、真空管のプレート抵抗よりも 充分 小さな電流検出抵抗をプレート回路に
入れて、その両端の AC電圧を電流に換算する事です。 そこで下図の回路で実験してみました。



ここでは手持ちの三極管 6C4をサンプルとし、回路図に記載した電圧設定を行って測定の結果、
gm=2.3mS と求まり、Eb=250V の時の公称値と 良く一致しました。(下の方に波形も掲載)
測定する真空管に合わせ、プレート回路に入れる電流検出用の抵抗を 何種類か用意しておけば、
gmの測定器として 使えそうです。 gmを直読するメーターの追加など、引き続き 検討します。





−−−−−−−−−−−−−−− ここより下が追記内容 2021/05/22 −−−−−−−−−−−−−−−−
うまくいったので、下の写真の様な MT管用(7p,9p)の簡単な治具を作製し、試してみました。
今度は、電力増幅管(6M-P20)と バイアスの浅い電圧増幅管(12AX7A)のgmを測定してみます。
先に 回路図と測定結果の表、その下に 各写真を示します。 6M-P20 では、新品と中古品の差が
gmの違いとして見られ、測定に使えそうです。 また 新品のgmは、公称値とほぼ一致します。
12AX7Aのgmも 公称値と良く一致していますが、入力レベルを 0.48Vrms に下げたにも拘らず
波形がクリップしかかっており、こちらは もう少し調整や改善をする余地がありそうです。 //













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