37. TRIO CO-3K 真空管オシロスコープ        メンテナンス:2019/10/15、公開:2021/06/20

掲題のオシロスコープをヤフオク!にて入手。 これは 1960年代にヒットした真空管式のオシロで、
この時代の物としては、かなり美品です。 性能は現代のデジタルオシロとは比較にならないですが、
全て真空管で構成されているオシロスコープ、という事に興味があって、弄ってみる事にしました。



販売当時はキットと完成品があったそうですが、本機は中の半田付けが綺麗なので、完成品の様です。
詳しい取説もあるので、それを参考に中身を観察。下の写真の如く 60年近く前の物と思えぬ程 綺麗。
ヤフオク!出品者もコメントされてましたが、筐体の錆・汚れ等もなく、特に真空管は輝いています。



おお! 高圧整流管 1X2B が 鎮座している(すぐ上の写真、左端の球)。君、久しぶりやな〜 (笑)。
約 40年前の学生時代に、真空管テレビを修理していた頃 以来で 見かけましたが、元気そうですね。
※ 余談:オシロの高圧整流管、更に昔は ST管 KX-142 で、回路記号そのままの外観が面白かった。





電源を投入して暫くすると ブラウン管に輝線が現れて来ますが、少し不安定で ジーッと見ていると
徐々に輝線が移動していきます。この原因は、オイルコンデンサ劣化でリーク電流が増加したものと
推定される為、試しに 1個 外し リーク電流を測定。 結果は 300V印加時 0.15mAで、無視できない
レベル。これは他も同様と考え、同タイプのオイルコンを全て新品のフィルムコンに交換しました。
その効果は覿面で、輝線が移動する症状は収まって、波形が安定して表示される様になりました。 
以下、回路図・交換コンデンサの部品番地・交換前後の写真。 >>> 大きい回路図 (GIF / 144kB) |
真空管のみでオシロスコープができている事が却って新鮮。暫らく色々と弄ってみようと思います。









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