44. HA1406(約 50年前のビンテージIC)による RIAAプリアンプ          公開:2021/11/06

筆者が学生時代、(当時 既に古くなっていた)プリアンプ用 日立リニアIC HA1406 という物を使い
RIAAプリアンプを作製し、暫くの間 使いました。本ICが世に出たのは、1972年頃と思われるので、
もう半世紀も前(!)です。我楽多を整理していたら 何と現物ICも出て来ました。当時の測定資料も
存在、これも 30年以上前の物で 紙が黄ばんできている為、保存を兼ね ここに掲載する事にします。
まずデータシート。これは今でも Webに情報があるので、表紙に加筆してダイジェスト内容で掲載。

資料の記載通り 本ICの中身は Bipトランジスタ 3個・抵抗 5本という 非常にシンプルな構成です。
個人的に身近なICの発売時期を見ると 下記の通りで、世にICが普及し始めた頃の物だと思います。
オペアンプ uA741:1968年、タイマー NE555:1972年、シャントレギュレータ TL431:1977年
参考:ディスクリートTr 東芝 2SC1815, 2SA1015 についても 1978年には既に出ていた様です。
(その後 バブルが弾け、色々とあって 日本の半導体はすっかり元気が無くなり、悲しいばかり・・)



上の写真は現品を並べた状態。リードの錫めっきが黒化していたので、磨いてアクリルラッカー塗布。
次に、下記はRIAAイコライザ回路図とその周波数特性で 当時、学校の機材を拝借して測定しました。
当時は自動測定でなくマニュアル測定が当然で、大変でしたが その分、頑張って評価した気がします・・

周波数特性データ中のメモ書きを見ると、当時 6FQ7p-p 真空管アンプの前段に入れて使った様です。
このカーブ特性を見る限り、何とか聴けるレベルだったものと考えます。 因みに、この頃 入手した
PIONEER製ベルトドライブ式レコードプレーヤー ES-PL を現在も使用中。・・・頑張ってくれてます。





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