47. 回転刃式 電気シェーバー DCモーター動作の安定化              公開:2022/02/04

珍しくモーター関連の話です。オッサンである管理人の数少ない美容?家電品が、電気シェーバー
ですが、電池式(単三×2本)であり 100円ショップの安物の電池を使うと 3週間程度で回転が遅く
なってきて髭剃りに時間がかかります。 EVOLTA等を使えば長持ちしますが、高価で気楽に買える
電池ではない為、何とかならんかなーと思ってました。そんな中、秋月電子通商で超小型のDC-DC
コンバータ(昇降圧タイプ)を発見。 シェーバーを改造して、コレを搭載してみる事にしました。
昇降圧DC-DCコンバータでモーター電圧を安定化させれば、回転数も安定する事が期待できます。
下の画像が、使用した「TPS63802 使用 昇降圧型 SW電源モジュール」取扱説明書(抜粋)です。

オリジナルのDC-DC仕様は、多回転VRをハンダ付けさせて出力可変としていますが、ここでは固定
抵抗に替え、出力電圧を 2.9V固定としました。本キットは小型で、基板サイズが 20×13mmしか
ないです。スイッチング周波数 1MHz以上で動作する様で DC-DC用コイルも 1uHと小さいです。
ここから順番に写真で説明。 [1] 今回 改造する電気シェーバー、 [2] 内蔵する DC-DC Conv 基板

[3] シェーバーにDC-DCコンを接続、VRで電圧調整し 使い易い回転数の電圧を確認、2.9Vに決定。

[4] シェーバーを分解、 [5] モーター直近にDC-DC基板を組み込み、 [6] 電解コンデンサも搭載。
この電解コンデンサ (10V, 220uF)は、モーター始動時の電圧落込み軽減用で、常時 電池と並列に
しておきます。念の為、リーク電流を測ってみましたが 0.5uA以下なので、問題ないと思います。


回路図は下図の通りです。 改造して使用開始の後、1ヶ月 経ちますが、回転数は落ちず 好調です。



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