53. 不思議な「ヴィンテージ水銀燈」を 点灯してみる実験              公開:2022/07/23

少し前の事ですが、1940年 あたりのモノと思われる「ヴィンテージ水銀燈」を ヤフオク!で
GETしました。下の写真の通り「24V, 0.75A」の定格と「水銀燈」の手書き文字が見えます。
全長=55mm、ガラス管部 太さ=20mm で、ちょうど mT 9 ピン 真空管 程度のサイズです。

ガラス管の中には 太目のコイル状フィラメント・アノード電極が見えており、内壁に水銀の
粒が付いています。 見ているだけで 面白いですね〜(← 病気デス)。 こういう物は何とか
して点灯させたくなるもので (笑)、早速 TRYしてみます。まず、フィラメントがどの程度で
点火し、水銀蒸気が出るか見ます。外観より 24V, 0.75A は 放電部の定格と考えられます。

上の写真はフィラメントのみ点火させた状態。30秒程度で管内が水銀蒸気で曇ってきます。
この時の電圧・電流は 2.0V, 0.8A、まあ こんなモノでしょう。次に フィラメントを交流で
点火(2VAC, 50Hz)しておき、アノードに CC Mode, 0.6A 程度の 直流を印加しました。

その結果、見事に点灯! 眩しいくらいです。有毒な紫外線が発生してないか?心配ですが、
殺菌灯と異なり、周囲の空気から オゾン臭がしてくる事もないので、問題ないと思います。
−−(ランプに書いてある定格は、交流点火・安定器 込みのモノかも知れません。)−−−

一旦 放電を開始すると、下の写真の通り フィラメントの電源をOFFしても点灯し続けます。
この特性は、水銀蒸気整流管と同じ。壊さぬ様に注意し 特性を測定していきます。(続く)

< 追 加 '22/07/26 > 上の写真では ランプの状態が分からない為、暗くして撮影しました(↓)。
 フィラメント周辺にプラズマ発生。明るく点灯すると、アノード電極が赤熱状態になります。

< 追 記 '22/07/30 > 次の写真(↓)は 関連製品で、現在も市販中の殺菌灯(UV-C Lamp)です。
 これは取扱注意品で、光の直視や 皮膚への暴露はNG。撮影もガラス越しで 短時間に実施。

 点灯回路は上の「水銀燈」と違いますが、フィラメント周辺でのプラズマ発生は同じです。

 消灯後、ガラス板を外すと、箱の中で発生していた「オゾン臭」が漂います。このランプ、
 金属缶の中で点灯して送風する事で、室内の除菌を狙って購入したのですが、実際に試すと
 オゾン臭が凄かった為、お蔵入りの状態です。また何かの機会に試してみようと思います。



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