5. 50BM8 真空管アンプ(超小型・プチステレオ)        製作日:1998/10/31、更新:2020/5/12



秋葉原で 50BM8 という真空管を見かけて衝動買い。 これは、6BM8 の 50V ヒーター管で、2本 直列にすれば
日本の商用電源 100V(AC)で直接 点火させて、電源トランスレスとした簡易ステレオを構成する事ができます。
昔、X'tal Pick-up で 50EH5 を直接 駆動するレコードプレーヤがあった事を思い出し、本アンプを作りました。
どうせ作るならウンと小型に・・・と検討した結果、写真の様なプチアンプになっています。ただ、出力トランスも
小型の物で、どうしても低音が出にくい為、その分を NFB 回路によって、数 dB 低音をブースト調整しました。
回路図は下記の通り、典型的な電源トランスレス型アンプです。 感電防止の為、シャーシを絶縁してあります。
その後 しばらく使うと、今度は電源のハム音が気になって、B電源の平滑強化など 色々と試しましたが、一向に
改善せず、結局 50BM8 のヒーターを直流点火する対策とし、大型スピーカーでも聴けるレベルになりました。
考えてみれば、50BM8 は 6BM8 の 8倍のヒーター電圧。 交流点火すればヒーターの振動もこの倍率だけ大きく
なり、その成分が高ゲイン三極管部で増幅されてしまう為、上記の対策が有効であるのは当然かも知れません。

全体の写真は こちら (JPEG / 391kB) |  参考:当初の設計メモ >> 手書きゲイン設計メモ (JPEG / 121kB) |


※ なお、参考に 変更前の回路図も 掲載しておきます。 >>> 手描きの古い回路図 (JPG / 172kB) | 

以下、評価データです。一寸の「アンプ」にも五分の魂があるものと考え、どんな特性か 測定してみました。
最大出力は 1W 弱ですが、それでもボリューム 3 〜 5 の位置にすれば 六畳一間で聴くには充分な音量です。
その他の特性については、「まあ、所詮 プチアンプなので、こんなものか・・・」といった性能となっています。

 

 

 

 

 



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