61. SI-8008HFE DC-DC Conv. 秋月キット改造(定電流垂下機能を追加)       公開:2023/05/04

秋月電子通商で発売中の「最大 5.5A 0.8V-24V 可変出力スイッチング電源キット」を改造し
(可変)定電流垂下機能を追加しました。今後 製作予定の「真空管 gm チェッカー」の電源と
して使う予定です。まず本機の概要から ・・・ 最近では珍しく秋月的な?カラー刷り試料が添付
されています(↓)。キーデバイスは、サンケン電気製のIC:SI-8008HFE DC-DC Conv.です。

内容は非絶縁・降圧型のDC-DCコンバータで、基準電圧値が 0.8V と低い為、出力可変範囲も
0.8V〜24V と広い点が特徴。また、ソフトスタート機能(SS端子)があり、この電圧を制御
すれば、定電流垂下の機能を追加できそうと考えて 試作〜調整・改造してみる事にしました。
改造内容は、GND側に低抵抗を入れ 電流検出して これをアンプで増幅、SS端子の電位を引き
下げる、というものです。下の画像は概略回路です。 まだ纏め切れておらず、手書きです・・

次の写真(↓)は 改造後の物で、各部の拡大画像です。AC入力後の整流・平滑回路も追加済。
定電流制御オペアンプとして 日清紡マイクロデバイス(旧 新日本無線)NJU7032 を 使用。

下の画像は 白熱型の豆電球(12V, 1A)を点灯して 0.3A の定電流制御をしているところです。
今回の改造目的は、規格が不明な真空管のヒーターを点灯時に電流制限して保護する為です。
ここでは、電流検出抵抗(0.1Ω)の電圧降下を用いて、アナログ電流計の表示もさせています。

また、電流制限範囲が思ったより広そうなので、LEDを定電流点灯する試験にも使えそうです。
引き続き 詳しく特性評価を行って、真空管gmチェッカーに組み込んでいく予定です。(続く)



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