65. レイセオン(Raytheon) BR ガス整流管の特性                  公開:2023/07/02

No.56で紹介した"Type BH"と同じ仲間のガス入り整流管:"Type BR"の特性を測定します。
まず写真から (↓)。 入手したのは 約 40年前、筆者が学生の頃で、確か 秋葉原・キョードー
(現・真空管 長谷川)で 購入した筈です。 Twitter を見ると、創業 70年なので 老舗ですね。

梱包はシンプルな白箱ですが、印字された日付は AUG 12 1944、何と 約 80年前です!
また 値札シールは「\2000」です。こんなに安かった? 学生時代と金銭感覚が違うか・・

"BH"が全波整流用 [Ep=350VAC max, Io=125mA, Drop=90V] なのと比べて 今回の"BR"は
半波整流用で、仕様も [Ep=300VAC max, Io=50mA, Drop=60V] と 小ぶりになっており、
整流管に例えると、KX-80・KX-12F の様な関係です。次に、口金(ベークライト)の刻印が
とても綺麗な状態で残っているので、記録として 90度ずつ回転させた写真を載せておきます。

No.56と同様に通電します。白熱電球(300V,24W相当)を負荷にして(↓)直流を印加。球の両端
電圧を見ながらカーブを描くと、2段下の様な特性です(他の整流素子と比較してあります)。

放電開始電圧は BR が BH より高いですが、一旦 放電すれば、電圧降下は BH より小さいです。

Type BR は 下の写真の通り 動作中の放電状態がよく見え、綺麗です。 アルゴンの色ですね。
ただ、実際にシャーシに組み ソケットに立てて使う際は、下から覗かないと 見えないです・・・

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次の写真は 比較用に測定した整流管:(KX-)12FK の測定中の写真。また 一番 下の画像は、
Website上で 見付けた、Type BA, BH, BR の 仕様規格表、ピン配置図、及び 外観図です。





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