66. 蛍光灯インバータ(2-FET, Half-Bridge Type)         作製:2002.02  公開:2023/07/29

今、新品の照明器具は LEDのみとなってますが、2000年頃はまだ蛍光灯照明が販売されており、
技術雑誌にも 蛍光灯インバータの特集が組まれていました。 その資料を参考にして、古くなって
唸り音のする鋼鉄製安定器の蛍光灯照明を インバータ式に改造した例があるので、紹介します。
まず現品の写真から(↓)。30年以上前の和風サークライン蛍光灯照明 30W, 32W 2灯タイプ。

本体をバラすと、耐熱性を考慮してガラエポ基板に実装した「インバータ回路」が出て来ます。

基本回路は下図の通りで、教科書通りの「ハーフブリッジインバータ」です。詳しい部品定数に
ついては、見つかったら追加掲載の予定です。(20年前の作製なので資料が散逸している・・)

動作原理は DIAC で 下段 FET ゲートを叩いて起動、後は自励発振、というシンプルな物です。
ここから下の資料(2枚)は、動作周波数、並びに 蛍光灯に流れる電流を 計算したメモです。 

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【 データ更新 】2023.08.06 : 動作原理メモ 差し替え・FETゲート駆動用トランス 設計メモを追加
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次は 30W, 32W サークライン、各インバータ基板です。20年 経っていますが、意外と綺麗です。

当時の思い出:ノイズ対策で苦労した記憶あり。ハイサイドFETのD-S間につなぐスナバ回路を
最適化しないと、テレビ画像(地デジ化の前)に 縞模様のノイズが出てしまう状態でした・・

インバータ化のお陰で 唸り音は消え(グロー)点灯管も不要・短時間点灯となって、快適です。

しかし、本機も20年 経過したので、そろそろメンテナンスする事をを考えないといけません・・
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