71. 電池管 (2.0V フィラメント) UX-32 + High Impedance ヘッドホン ラジオ        公開:2023/12/08

いきなり写真からスタートで、真空管・ヘッドホンの組み合わせです。 詳細説明は写真の下から。

40年位 前に購入した「telcomex ASHIDAVOX ST-11S」という、ヘッドホンがあります。これと
一緒の写真にある真空管は、UX-32(2.0Vフィラメント電池管)で、当時 これらを用いてラジオを
組み立てた事があり、これについて記述してみます。上記ヘッドホンは インピーダンスをZ=8Ω/
10kΩ で切り替え可能な機能(SW)があり、左右ユニットを直列にして Z=20kΩ とすれば、電池管
UX-32で鳴らす事ができるのではないかと考え、下の回路図に示す再生ラジオを組んでみました。

回路は 普通のグリッド再生検波ラジオで、再生調節はフィラメント電流の加減で行う原始的な物。
フィラメント用電池の極性を換えると 感度が良くなる方向があった筈。回路図、合っているかな?


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上の構成で、強電界地域(東京・練馬区 西部)では 数mの室内アンテナを付けて再生を掛ければ、
NHK第一・第二・FEN (現 AFN)・TBS・文化 の 在京 5局を受信できました。ただ、電池の電圧が
45V と低い為、余り大きな音で鳴らす事はできず、夜間の静かな時に聴くのに向いていた様です。
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あと数年で 民放AM放送は FMへ移行し NHKのみになるので、追試するなら今の内だと思います。
次の画像は ヤフオク!の過去履歴から引用した、ヘッドホンの仕様。実測より 重量はミスかと・・・

最後に (UX-)32 仕様書です。大きなST-14サイズで電池管という点に 当時は珍しさを感じました。
Eb=180V と高いので、今 試すのであれば 100VAC の整流・平滑での動作が良いかも知れません。
但し、フィラメントの駆動は 小容量のトランスを用いて ドロッパー電源と しなくてはならず、悩ましいところ。




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