74. 高1・中2 増幅・DAVC付き (Hi-Fi?) 真空管 AM チューナー             公開:2024/03/20

1987年に作製したのが、掲題のAMチュ−ナー。当時はまだ深夜放送の黄金期で、学生だった筆者も
お世話になりました。 製作動機は、夜間 ニッポン放送(1242kHz/100kW)を聴いていると、ソ連の
モスクワ放送(1251kHz/1000kW!)が混信して聴きづらくなり、その対策になるか 試す為でした。
まず、正面写真から(↓)。筆者は貧乏学生だったので、菓子の空き缶をシャーシに流用しています。

次は上から見た部品配置の写真。混合・局発用の真空管に、TVの同期分離・AGC用 6JX8を流用。
本来は正統派?の6AJ8を使うべきですが 入手できず、同じ3-7極で使えるか、TRYした次第です。
下に載せた回路図と異なり、出力管 6AR5+出力トランス 追加の改造をした状態になっています。

背面の写真です(↓)。ステレオのAUX入力に接続できる様にする為、わざわざ 2出力にしています。

本機の製作過程や回路等を「ラジオ技術」に投稿、1989年3月号に掲載頂いた記憶があります。
投稿した時の部品配置図・回路図を保管してあるので、掲載します。(各々、クリックで拡大)

検波回路では 6AV6 の機能を活かす DAVC(遅延型自動音量調整)を適用し、三極管部のバイアス
方式は ゼロバイアス(グリッドリークバイアス)とはせず 音質の良いカソードバイアス方式を採用しました。

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当時 使用した結果、それなりに受信局が分離でき 聴き易く、音も良いので、暫く愛用しました。
更に数年後 C-QUAM方式 AMステレオ放送 開始、この時 筆者は埼玉に在住していたので、本機を
改造し、L-R 信号を取り出し 1+L+R 信号との和・差を 無理矢理 造り、振幅誤差の歪がある状態
ながら ノイズ混じりに ステレオで聴いた記憶があります。 但し、音質は悪く 非実用的でした。
本体の写真に(部品配置図に無い)余計な IFTが写っているのは、上記改造をした時の名残です。
この頃は AMステレオどころか 民放のAM放送そのものも無くなるとは、想像できませんでした・‥
以下、内部配線等の写真です。 筆者が学生時代の物とは云え 配線・半田付けが 稚拙です(汗)。

筆者の物持ちが良いのか(?)、本機を製作後 35年も経っている割には 綺麗な状態を保っています。
貴重な三連バリコン(↓)。錆びは当時からあり、下手に洗浄して容量がずれると却ってマズイです。




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